介護ストーリーは突然に

突然介護をしなくてはならなくなった中年男性の日記です

プリズン・ブレイク

さて、4月からリハビリ専門の病院へ転院をして数日。

リハビリの様子はコロナも少し落ち着いてきた事もあり、事前予約は必要なものの見学ができるようになっていました。

 

面会に訪れると、何故か必ず私の顔を見て泣き出すじじさん。

なんで、泣いているのか聞くと寂しかったと。

父親の泣く姿なんて、これまで生きてきた中でそうそうなかった。

というか、記憶にない。

 

なのに、じじさんと来たら面会に行く度に泣くもんだから、こっちももらい泣きしそうになって困る。

 

リハビリ自体は体を動かす方は伸びしろがあるみたいで、段座った状態から車椅子に移る練習、トイレまでは介助してもらってそこで座る練習みたいのから始めて、知能に関してはやはり記憶障害が強く出ており、ここが病院という事がわからなくなり、自分の勤めていた会社の寮といいはったり(自営業だったので勤めにいった事とはない)、記憶がどうも混乱してる模様。

特に困るのが、夜が近づく夕方。自宅に帰ろうと、ベッドから体を動かし、プリズン・ブレイクばりに脱獄を図り、何度もベッドから転落して床に伏せている父を発見され、病院からその度に連絡がくるということ。

あまりにその回数が多いのでベッドを壁側に移動してもらったり、感知センサーなどを置いてもらったりと病院に迷惑かけまくってしまうのであった。

電話を受ける度に病院から謝罪をされるのですが、逆に迷惑をかけて申し訳ないと謝罪を何度したことやら…